…今週末の休日も、遂に、到頭、否応無しに、無慈悲にも終わろうとしている。
此の日曜日の夕方の重苦しい、絶望的な切なさは何なのだろう…。
明日から又、乗り換えに苦労する痛勤が待っており、如何も慣れない。
先週四日間通ってみたが、帰り、上野駅始発の電車を待って乗車し、
座ったのも束の間、直ぐに睡魔に襲われる始末で、池袋だったら有り得なかった。
さて、そんな翌日からの生活を気に病んでいたら、今朝は九時過ぎに起き出す。
風呂に入って身を清め、午前中は極めて自堕落に過ごし、十一時半に動き出す。
吉見町に用事が有ったので、昼御飯は川島町の「あぢとみ食堂」に御邪魔するも、
駐車場は満車、店内は大行列の為、とっとと諦め、次なる候補の此方へ。
昨年九月十七日以来、五ヶ月振り、二度目の訪店。
◎「ノンアルコールビール」三五〇円+「つまみ極上メンマ」三五〇円
…すんなりと自動車を駐車し、引き戸を開けて店内に入り、券売機と対峙する。
一頻り食券の釦を押して購入し、店員氏に食券を手渡した後、
冷水が置かれた席に案内され、ヨッコイショーイチ。
程無くして、麦味の炭酸飲料水、遅れて摘みの麺麻が運ばれて来る。
前回初めて頂き、温かい此の麺麻が秀逸だったので、今回も確りと頂こう。
麦味の炭酸飲料水は良く冷えているが、相変わらず、如何ともし難い味だ。
未だ未だ、技術の進歩の余地は多分に残されていよう。
麺麻はと言うと、ほかほかで温かく、シャキシャキとした歯触りが快い。
「極上」と謳うに相応しい出来栄えだ。
◎「熊本チャーシューメン」九八〇円+「替玉」一五〇円
…麦味の炭酸飲料水を半分程呷った所で、香ばしい薫りのラーメンの御出座し。
前回は無かった「熊本チャーシューメン」が有ったので。
此の二本立てで開店したが、本店迄行かずとも、熊本ラーメンが頂けるとは。
要望が多かったのだろうか。
先ずは蓮華を手に取り、ロイクーなプースーから啜ろう。
表面のマー油の黒の下からは、豚骨スープの白が顔を出し、徐々に白濁する。
前回頂いた「福岡久留米チャーシュー麺」も十分にコクが有り、
こってりと濃厚な味わいだったが、マー油が加わり、香ばしさが立ち、
更にコクが増し、円やかで滑らかな中にも仄かな苦味が減り張りを利かせる。
立て続けに何口も啜ってしまい、旨さが五臓六腑に染み渡る。
麺を手繰れば、博多ラーメンの様な極細麺よりは気持ち太目の中細麺寄りか。
通常、硬めで茹で上げられると言い、ポキポキと迄は行かないが、
パツッと千切れる食感で、しなやかさも感じられ、プースーも確りと絡む。
中盤、卓上の紅生姜、辛子高菜、擂り胡麻を投入し、食べ方の幅を愉しむ。
具の叉焼は五枚入り、国産の生の肩ロース肉を使用していると強調されている。
赤身の部位はむっちりとしつつも、程好い噛み応えと肉肉しさが堪能出来る。
脂身の部位は味が濃く、ぶるんとした膠原質の味わいが濃厚で甘味が有る。
具は他に木耳、生の甘藍、味付け玉子半個、葱が入る。
胃袋はまあまあな埋まり具合だが、未だ若干の余裕が有ったので、
折角御邪魔したので、此れも何かの御縁なので、替え玉を発注する。
卓上にラーメン用のテレレは無いので、其の儘、全体を絡める様に混ぜ合わせ、
モソモソとした低加水の麺を、噛り付く様にして啜る。
最後はプースーを飲み干し、マー油、豚骨の骨粉も残さず摂取して退店。