続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「手打うどん さわいち」【大和田】

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◆「手打うどん さわいち」【大和田】

 ◎「ぶたネギ黒カレーつけ」一一六〇円+「焼きチーズ」一〇〇円

 …週末の休日も、遂に、到頭、無慈悲にも、容赦無く終わろうとしている。
  サザエさん症候群が酷い上に、花粉症も襲い掛かり、正に弱り目に祟り目。
  昨晩は拙宅でザーピー、生牡蠣、海鞘、牛肉を肴に、九〇年代歌謡曲を聴き、
  午前零時迄、酒宴を繰り広げるも、疲労し、直ぐにバタンキウ…。
  昨今の睡眠負債の影響か、寝出したら止まらず、今朝は一〇時過ぎに起き出す。
  最近、夢見も悪く、癌を患ったり、蟹工船に強制乗船させられたり、
  夢の中でも踏んだり蹴ったりで、夢か現か分からない程、二十四時間辛い…。
  起きて風呂に入って身を清め、午前中は極めて自堕落に過ごす。
  食料品の買い出しがてら、花粉がドサッと降り注いでいる中を出掛ける。
  其の前に、昼御飯は何が良いかと、当て所無く、産業道路に出れば、
  大宮公園で職業蹴球の試合が行われる所為で、酷い渋滞でとっとと迂回。
  大宮の市街地に近付けば近付く程、豪い目に遭いそうなので回避し、
  十二月九日以来、二ヶ月半振りに此方で饂飩を啜ろうではないか。
  十三時の五分前に到着すれば、運良く駐車場に空きも有り、何とか停め、
  店内に入れば、先客二組四人の待ちで、席は空いているのだが、
  下膳が追い付いておらず、着席、配膳迄には時間が掛かりそうだ…。
  椅子にヨッコイショーイチし、其の儘、二〇分、グッと堪えて耐えて待つ。
  漸く声が掛かり、厨房前のカウンター席に案内されてヨッコイショーイチ。
  献立表を捲り、前回は「肉なす汁うどん」だったが、次回再訪したら、
  今度は咖喱味の献立が良いと目星を付けていたので、「カレーつけうどん」、
  「カレー南」、「黒カレー南」、「黒カレーつけ」、「ぶたネギカレーつけ」、
  「ぶたネギカレー南」、「ぶたネギ黒カレーつけ」、「ぶたネギ黒カレー南」と、
  八種類が取り揃えられているが、何と無く、ロイクーな方が美味しそうなので、
  「ぶたネギ黒カレーつけ」に、咖喱にぴったりと言う「焼きチーズ」を発注。
  饂飩の量は「中もり」や「大もり」にはせず、並盛りで我慢、我慢…。
  静岡の農園と提携し、最高の茶葉を微粉末にしたと言う冷茶を呷り乍ら待つ。
  厨房内は前回同様、ネクタイを締め、其の上に和の白衣を着込んで、
  「料理天国」に出て来る辻調理師学校の講師の様な出で立ちの二代目御主人と、
  調理担当の御婦人二人、接客・配膳担当の御婦人一人の四人編成。
  人気店だけあり、てんやわんやの大騒ぎで、調理器具の不具合も有る様だ。
  受注してから饂飩を茹で、天麩羅を揚げる拘りなので、時間が掛かるのは当然。
  事に依ると、今から小麦の種を蒔いているのではと思い始めた頃、
  着席から十五分経ち、漸く、盆に乗せられた咖喱臭を漂わせた饂飩の御出座し。
  つけ汁は鉄鍋に注がれているが、グツグツ煮立っていないので一安心。
  咖喱の中に、嫌いな南瓜が見えたので、先に其れだけ片付けてしまおう。
  二切れ程を遣っ付けた後は、饂飩を一本手繰り、つけ汁にドヴンと浸す。
  此れを啜れば、咖喱はサラサラとした粘度の低い物で、意外にもあっさり目。
  通常の「カレーつけ」よりも、「黒カレーつけ」は深い味わいと謳っており、
  「カレーつけ」を頂いていないので何とも言えないが、そう言われればそうだ。
  白出汁、返しは全て天然で国産の物を使用し、毎朝仕込んでいると言い、
  咖喱味で誤魔化され勝ちだが、優しく上品な味わいなのが伝わって来る。
  此れにたっぷりの葱が入り、加須の「松村牧場」の「香り豚」が入る。
  甘味が有って軟らかく、脂の旨味が染み出していて、実に甘美だ。
  そして、追加した「焼きチーズ」は火炎放射器で炙られていて、香ばしいが、
  咖喱の味を円やかにする役目も有り、矢張り、咖喱にはズーチーは必須だな。
  主役の饂飩はと言うと、武蔵野饂飩らしい強靭な腰が半端ではなく、
  歯を押し返さんばかりの弾力で、口内であうんあうん言ってしまう。
  饂飩は三〇〇瓦は有ろうが、一本一本の重さが有るので、本数としては少なく、
  何だか、いとも簡単に平らげてしまい、物足り無さは有るが、デヴには十分。
  つけ汁は確りと飲み干し、咖喱の深い味わいを堪能し、入店から一時間で退店。