…昨日。
華金とも成れば、仕事上で大きな問題さえ起きていない状況ならば、
翌日の休日を夢見て、浮かれ気分に成ってしまうと言うもの。
池袋だったら、容易に回転寿司店を見付け、サッと入る事が出来るが、
如何せん浅草は、そう言った選択肢が無く、必然的に此方に成ってしまう。
別段、此方が悪い訳ではないのだが、此方以外に選択肢が無いのだから、
寿司は諦めて他を当たれば良いものを、其処は矢張り、腐っても寿司だ。
否、寿司は腐っちゃ困るが、寿司は御馳走なので、頂きたくなってしまう。
其れにしても何だな。
先客は五組程度しか居らず、空いている席にヨッコイショーイチし、
目の前を通り過ぎる、主の様なヴェテランの寿司を尻目に、発注して頂く。
其の間に、客は僕を含めて二人だけに成り、其処へ中華人民共和国人アベック。
透かさず女中さんが割って入り、店内に客は二人だけで、席は選び放題で、
僕が入店した時は案内もされず、好きな席に座る様に促されたにも拘わらずだ。
如何言う訳だか、何の嫌がらせか、僕の直ぐ隣りに一席も空けずに座らせる。
えっ!?何で!?
丸で、僕も中華人民共和国人御一行様の一員かの様な状態に成り、一気に滅入る。
ガラガラの電車でもそうだが、座る位置を選ぶ感覚と言うのは有ると思う。
其の状況に応じた、見合った対人距離、心理的縄張り空間と言うものが有る。
満席に近い状態で直ぐ隣りに案内されても、僕は何も言いやせんよ。
気持ちを立て直そうと試みたが、御茶しか飲む気に成れず、其の儘、退店。
「宇奈とと」で「うな丼ダブル」を頂いた方が賢明だったわぃ…。
◎「ビントロ」一三五円
◎「ネギトロ」一三五円*二皿
◎「えんがわ」一三五円
流石に四皿じゃ、夕方には腹の虫が喚いていた…。