続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「定食 山乃家」【蔵前】

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◆「定食 山乃家」【蔵前】

 ◎「カツ丼定食」九〇〇円

 …未だ火曜日。
  果たして、金曜日を迎える事が出来るのか、甚だ疑問ではある…。
  今日から、手放す業務の引き継ぎが始まり、厄介な細かい内容なので、
  説明するのも難しく、普段、滅多に喋らないのに、一ヶ月分位は喋った感じ。
  人に教えると言うのは、実に難しいし、根気が要る。
  中には、一度だけ説明をして、後で質問をしても、前に教えたでしょと、
  崖に落ちそうで助けを求める人の手を、足で踏み付ける様な人も居るが、
  逆の立場で其れを遣られたら嫌なので、懇切丁寧に、温和な説明を心掛けている。
  午前中に二時間程の引き継ぎを終え、午後の第二部の前に、一先ず昼御飯。
  何だか、ぐったりしてしまったので、元気が出そうな物を身体が欲する。
  と言う訳で、次回はカツ丼を頂こうと、宿題にしていた此方へと、
  三月二十七日以来、約二週間振り、三度目の訪店。
  木戸を開けて中に入り、食卓席は埋まっており、止まり木にヨッコイショーイチ。
  献立表を一応は見るでもなく眺め、女中さんに「カツ丼」を発注。
  すると、「鶏肉と豚肉が御座いますが?」と返され、えっ!?と思うも、
  「豚肉で」と御願いすると、勘違いだった様で、無事に注文が通る…。
  まあ、鶏肉のカツ丼でも悪くはないが、頭の中には豚肉しか無かったので。
  僕の前に四人分の発注が溜まっている様で、じっくり腰を据えてヂッと待つ。
  遅いだの、何だの、文句を言う馬鹿が居るが、別段、受注漏れじゃあるまいし、
  昼時の繁忙時は時間が掛かって当たり前、時間が無いなら端から来るな。
  其の間、午前中の疲れを癒し、二〇分程で御待ちかねのカツ丼の御出座し。
  半熟加減が魅惑的で、玉子の黄金色が純金の様な輝きを放っている。
  箸を割り、いざ、掻っ込もう。
  玉子はトロっと蕩ける半熟加減で、口当たりも滑らか。
  味付けは甘からず、辛からず、旨からずと言う事も無く、気持ち薄めで、
  「三丁目 にしや食堂」の濃い味の絶品カツ丼と迄は行かないが、良いわね。
  カツは分厚過ぎず、薄過ぎず、丁度良い厚味と言うのが有る。
  余りに厚いカツは、カツ丼で頂くには不適で、何方かと言うと薄目が好適。
  端っこの部位は脂身がちゃんと有るロース肉で、豚カツの醍醐味を味わう。
  カツの他、具は玉葱で、ショリショリとしんなりの中間で、甘味が感じられる。
  そして、拘りの白米は、御店主の魚沼の御親戚から直送される特Aの越光のみ。
  尤も、馬鹿舌なので、笹錦、秋田小町、生え抜き、夢ピリカの違いも判別不能だ。
  小鉢と味噌汁付きの定食にしたので、何時もの若布の和え物と高菜漬け、
  萌やしと油揚げの味噌汁も頂き、すっかり、おぢさん、プクマン。
  いやはや、カツ丼は定食屋の定番で、定食屋で頂くに限るな。
  間違っても、取調室で食べる事に成らない様、謹厳実直に暮らそう…。