続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「定食 山乃家」【蔵前】

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◆「定食 山乃家」【蔵前】
 
 ◎「鶏の唐揚げ定食」八五〇円
 
 …週の真ん中もっこり水曜日。
  もっこりどころか、花粉症も相俟ってぐったりで、ヴォーっとした感じ。
  只でさえ、痴呆症気味で脳味噌が雲丹みたいに成っているのに、
  余計に使えない感じで、参ってしまう…。
  雨が降ったら降ったで鬱陶しいが、晴れたら晴れたで花粉が多くて困る。
  さて、今日も十三時過ぎに花粉が渦巻く屋外に出て、昼御飯を摂りに行く。
  池袋と違い、すっかり昼食事情が悪くなり、毎週欠かさず通いたい、
  通えるラーメン店が近場に無い為、ラーメン以外の物を開拓せざるを得ない。
  西班牙の香りがしないスペイン坂同様、国際的な香りがしない国際通りに出て、
  何度か其の前を通り、「うどん」と言う提灯が出ている此方を認識していたが、
  如何やら、定食類も充実している様なので、いざ、突撃独りで昼御飯。
  木戸を開けて中に入れば、時間がズレた所為か、先客は二名のみ。
  空いている席に座る様に促され、座卓席にヨッコイショーイチ。
  献立表を眺めると、炒め物、焼き物、揚げ物、丼物、饂飩と実に豊富だ。
  少し悩み、定食の定番、「豚のしょうが焼き」と「鶏の唐揚げ」の二択に絞り、
  今回は後者を発注し、前者は次回以降の宿題にして置こう。
  花粉を洗い流す様に冷水を呷り、束の間の休息とばかりに一息吐く。
  厨房内からは揚げ油の音が聞こえ、其の音に負けじと、店内の背景音楽は、
  一〇曲目の「ラヴ・オブ・マイ・ライフ」から聴き始めて浸っていると、
  十四曲目の「アンダー・プレッシャー」辺りで唐揚げの御出座し。
  出火吐暴威も草葉の陰で悦んでいる事だろう…。
  さて、其の佇まいを見て、脇にマヨネーズが添えられており、其れだけで合格。
  檸檬も有るので完璧で、其れを搾り、準備が出来たら頬張ろう。
  「たいめいけん」の三代目色をした唐揚げは、こんがりと揚がっている。
  カリッと齧れば、ぷりっと弾力で、鍛えられた腿肉の引き締まった食感が良く、
  瑞々しい鶏肉の旨味が迸り、此れは正に、御飯が御飯がススムさん。
  檸檬の酸味とマヨネーズのコクは、鶏の唐揚げの醍醐味だろう。
  個人的に殿堂入りの「三丁目 にしや食堂」の唐揚げには及ばないが、最高だ。
  そして、御飯にも拘っている様で、御店主の魚沼の御親戚から直送される、
  特Aのコシヒカリのみを使用していると言い、道理で旨い訳だ。
  とか言いつつ、馬鹿舌、貧乏舌なので、ササニシキとの違いは分かりゃしない…。
  付け合わせは千切りの甘藍で、別皿で若布の煮物と高菜の漬物が付く。
  何時もはラーメンをササっと啜って御終いと言う食事ばかりだが、
  一汁三菜のちゃんとした定食も、偶には嬉しいわね。
  そして、十九曲目の「ハンマー・トゥ・フォール」で会計をして御暇する。
  次回は「豚のしょうが焼き定食」かしらね。