続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らーめん 改」【蔵前】

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◆「らーめん 改」【蔵前】

 ◎「ラグ麺~らーめん 改Ver~+味玉」一〇二〇円

 …木曜日。
  相変わらず、新年度、月初の忙しさが続いており、引き継ぎも継続中で、
  一日が終わるのがあっと言う間で、余裕が無い状態。
  週末の休日が束の間の憩いの一時で、一方で、こうして休んでいる間も、
  溜まっているであろう電子的書簡が気に成り、何と無く、休みの気がしない…。
  兎も角、来週に備えて、気分転換をしないと、更に来週も疲弊するだろう。
  さて、話は遡って一昨日。
  最近のお気に入りの此方の情報が配信される電子的書簡に登録したので、
  限定ラーメンの報せが齎され、此れは一丁、突撃せずには居られまい。
  前回は偶さか御邪魔した際に見付けた「イカ煮干らーめん」だったが。
  今回は「ラグ麺~らーめん 改Ver~」と言う代物らしい。
  何だ!?「ラグ」って。
  時間がズレた麺なのか、将又、厚地の紡毛織物の様な麺なのか。
  混雑を嫌って、一四時の一〇分前に到着するも、何てこったい、店外に二人待ち。
  矢張り、限定ラーメン提供中は混むのだな。
  先に店内で食券を購入するが、今回も「味玉」付きの釦を押っぺしてしまう。
  外に出て、行列に接続し、女中さんが食券を回収し、五分強で店内待ちに。
  浅草のみならず、此方に迄、外国人が押し寄せている様で、流石は国際通り
  中華人民共和国人ばかりではなく、欧米人も少しは居る様だ。
  五分強の後、席が空き、止まり木にヨッコイショーイチ。
  冷水を汲み、疲労で薄ぼんやりと、陽炎の様にゆらゆら揺れ乍ら待つ。
  厨房内は四人体制と大所帯だが、其の分、提供迄に時間が掛からないので良い。
  そして、五分程で、独特の薫りを漂わせたつけ麺が配膳される。
  てっきり、ラーメンかと思っていたが、つけ麺だったのね。
  麺の上の三つ葉と思いきや、胡荽の様で、つけ汁に移してから頂こう。
  麺を手繰り、赤味を帯びたつけ汁にドヴンと浸して啜る。
  蕃茄が使われているので、酸味と辛味の有る洋風の味わいが感じられた後、
  「四川担担麺 阿吽」で感じた、スースーする痺れが追い掛けて来る。
  花椒が入っているのか、其の点でも、中華人民共和国っぽさも感じられる。
  白湯スープに香味野菜、蕃茄、子羊肉、数種類の香辛料を合わせたと言う。
  後で調べると、「ラグマン」と言う中央亜細亜で食される手延べ麺らしく、
  香佐富斯坦、吉里吉思、汰爾奇斯坦、土耳古斯坦、月即別、東土耳其斯坦、
  新疆回鶻自治区等、広い地域に分布している様だ。
  何でも、御店主が十五年位前に、巴基斯坦に近い、塔克拉瑪干砂漠の西端、
  新疆回鶻自治区に在る喀什噶爾と言う街で召し上がって嵌ったと言う、
  「ラグマン」を再現、再構成したとの事らしい。
  つけ汁には、甘唐辛子、玉葱、人参、茄子、子羊肉が入っており、
  胡荽の味わいも中々に強烈で、民族料理色が感じられる。
  麺は、「煮干つけ麺」で使用される全粒粉入りの太麺とは異なり、
  緩やかな縮れの効いた、モチッとした、饂飩を思わせる平打ちの太麺。
  確りとした腰が有り、食感も心地好く、此の噛み応えは何だか愉しいな。
  味付け玉子は不覚にも、僅かな罅割れ箇所を箸で持ったら割れてしまい、
  ねっとりとした黄味がつけ汁に流出してしまうも、問題は無い。
  何故なら、つけ汁を全て飲み干すので。
  辛味と痺れが効いているので汗ばみつつ、変わり種を頂いて退店。