続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「居酒屋 たら福」【赤坂】

◆「居酒屋 たら福」【赤坂】
 
 …五月二日。
  此の日から、人生初の博多へと出掛け、日中は太宰府天満宮へと足を伸ばし、
  夕方に戻り、筑前國一之宮の住吉神社を参拝し、旅籠に帰る。
  長旅と歩き疲れ、強い陽射しから来る疲労で、暫し、一休み。
  十八時を廻ったので、予約を入れていた此方を訪れるべく、夜の天神方面へ。
  乗合大型自動車に乗車し、天神駅前で下車すれば、博多どんたく前夜だからか、
  彼方此方で催し物が行われており、人出も矢鱈と多く、人の多さに恐怖を感じる。
  埼玉県の田舎者からしたら、こんな都会、戸惑ってしまうわ…。
  予約の時間迄少し有ったので、我が敬愛するチューリップを始め、海援隊
  甲斐バンド、長渕 剛等を輩出した「照和」を訪れ、聖地に興奮してみる。
  さて、十九時の十五分前に成ったので、此方へと御邪魔すれば、店内は大混雑、
  待ちも発生しており、予約をして置いて良かったと、ホッと一安心。
  予約である旨を伝え、趣きの有る古民家風の止まり木にヨッコイショーイチ。
 
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◎「キリン一番搾り樽生(中ジョッキ)」五一八円
 …忙しく動き回る店員氏の邪魔に成らない様、手の空いた隙を見計らい、
  先ずは酒を発注するが、偶には外でも一杯目からルービーにしてみよう。
  関東以外にはホッピーは無いと思っていたが、一応、此方にも有る様だが。
  日中の歩き疲れを癒し、初の博多と言う浮かれ気分に浸り、グイっと呷る。
  一二〇〇粁も離れた見知らぬ街に、数時間で辿り着き、其の晩に其処で一献。
  何だか、感慨深いものが有り、長生きはしてみるものだな…。
  御通しは半熟味付け玉子。
 
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◎「呼子産 やりいか活造」一〇六九円
 …予約をした際に、事前に何か料理も予約するか訊かれるも、分からなかった為、
  席だけの予約にしたが、恐らく、此の「呼子産 やりいか活造」が人気の様だ。
  恐る恐る、残っているか訊ねると、運良く有ると言うので、透かさず発注。
  そして、生け簀から捕獲され、身包み剥がされて捌かれた烏賊の御出座し。
  呼子の烏賊は、佐賀県唐津市呼子で水揚げされる、主に剣先烏賊を指すが、
  此れは槍烏賊との事だが、馬鹿舌なので、全く以って構わない。
  下足は未だ動いており、活造りと言うのは伊達ではない。
  丸で、合成樹脂で出来たかの様な透明度で、此れをポン酢で頂く。
  コリッとした歯触りで、噛む程に甘味が増して行き、プツプツと千切れる。
  「鮨処 いっしん」のマスターから、烏賊は熟成させて身が白い方が、
  断然旨味が強くなると教えられたが、確かに、其処迄の旨味こそ無いものの、
  食感と甘味、新鮮さを味わうには最高の頂き方だろう。
 
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◎「刺し盛り(1人前)」一二八五円
 …福岡と言えば胡麻鯖が有名の様だが、自家製の胡麻テレレに和えたと言う、
  「ゴマサバ」、「ゴマカンパチ」、「ゴマダイ」と三種類で悩んだので、
  迷った時は別の物をと思い、刺身の盛り合わせを一人前で御願いする。
  鹿児島県産の間八が二切れ、鹿児島県産の鰹の叩きが二切れ、帆立貝二切れ、
  吉備奈仔一切れ、甘海老一尾が盛り合わされている。
  孰れも、旨くない訳が無く、酒が進んで仕方無い。
  其れにしても、引っ切り無し、入れ代わり立ち代わりに客が訪れ、
  予約や席の確認の電話も頻繁に鳴り、そんな中でも、客席を仕切る支配人氏は、
  的確に状況を把握して指示を出したり、会計をし、受電し、予約客を捌きつつ、
  来ていない料理は無いかと気に掛けて呉れたり、正に接客業の鑑だ。
 
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◎「自家製銀だらの西京焼き」九六一円
 …酒は二杯目からは「ホッピー」へと替える。
  「ホッピー」は御馴染みの三六〇竓ではなく、三三〇竓の「ホッピー330」。
  大した問題では無い。
  生物の次は、焼き物も頂きたいなと思っている所へ、目の前の貼り紙が。
  僕の好きな銀鱈の西京漬けが有ると言うので、矢も盾も堪らず発注。
  ほんのりとした甘味の西京味噌は濃過ぎず、甘ったるさも控え目。
  銀鱈は脂が乗って、身は軟らかく、思わず白米が欲しくなる。
  勿論、皮もちゃんと頂く。
 
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◎「たら福わいわいサラダ」七八八円
 …さて、別段、わいわい騒ぐつもりは毛頭無いが、一旦、小休止。
  箸休めに葉っぱを発注するが、初めての店では、屋号を冠した物を発注すれば、
  大概間違いは無いので、此れを発注してみる。
  葉っぱ類は萵苣、胡瓜、貝割れ大根、蕃茄で、此れに真鯛と生ハムが加わり、
  テレレは伊太利亜風で、さっぱりとしているが、其れで居てコクも感じられる。
 
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◎「黒毛和牛テールとろとろ煮込みポン酢添え」一〇六九円
 …刺身、焼き魚、葉っぱと来たら、肉も行って置きたいと言うのが人の性。
  御薦めの一品料理の欄に載っていたので、其処は素直なので遵う。
  上質な黒毛和牛の尾っぽを骨付きの儘、八時間煮込んだ物と言う。
  閉じ込められた肉汁のジューシーさ、箸でほろりと解れる軟らかさが売りとの事。
  肉の部位は繊維に沿って簡単に解れ、膠原質はねっとりとしてぷるんぷるん。
  骨に武者振り付きたい感じで、ポン酢が効いているのでさっぱりとして、
  此れに、添えられた柚子胡椒を塗して頂けば、一気に薫りが華やいで良い。
 
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◎「呼子産 やりいか活造の天麩羅」三二四円
 …初っ端に頂いた「呼子産 やりいか活造」のえんぺらと下足の部位は、
  焼きか天麩羅に出来ると言うので、勿論、天麩羅で御願いする。
  生で頂いて旨い烏賊は、天麩羅にしても旨いのは当然。
  天つゆに浸して噛り付けば、衣はサクッと軽く揚げられ、天つゆでしんなりとし、
  えんぺらの皮がパリッとして、身は甘味が有って最高だ。
  
 麦酒一杯、ホッピー四杯を頂き、初日から大当たりで、流石は博多だ。
 
~御負け~
さだまさし信者としては、訪れないといけない太宰府天満宮
心字池に掛かる三つの赤い橋を渡って境内に入り、飛梅を拝む。
裏庭を抜けて、お石の茶屋へは寄らず、梅ヶ枝餅も頂かなかったが、
大宰府は春、孰れにしても春。
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筑前國一之宮・住吉神社
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伝説のライヴ喫茶「照和」。
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