◎「つけ麺(中)」八五〇円+「メンマ」二〇〇円
…諸般の事情で手短に。
最期の更新に成ったら、御免下され…。
一〇連休が遥か遠くに霞んでしまう程、有り触れた毎日に戻っている。
季節はすっかり真夏で、噴き出す汗が止め処無く、胸糞悪さが止まらない。
最近、昼御飯は上司等と食べに出る事が多いので、今日は久し振りに、
独りぼっちでぶらりと、食べたい物を食べる。
早足で向かったのは、四月二十五日以来、三週間振りの此方。
相変わらず、「つけ麺(中)」に「メンマ」で。
食券を購入し、冷水を汲み、何時もは「一ノ蔵 無鑑査本醸造辛口」の一升瓶が、
幾本も置かれて閉鎖されている奥の席も開放され、僅かに空いている一席に、
食券を女中さんに手渡してから、ヨッコイショーイチ。
一〇分強で配膳。
麺麻と海苔をつけ汁に移し、麺を手繰って浸して啜る。
魚介系豚骨だが、在り来たりなあの味わいとは一線を画し、実に秀逸。
嫌味の無い仄かな甘味で、サラッとしつつも膨よかな動物系の出汁のコクと、
微かに魚粉のざらつきを感じ、風味も良く、飽きが来ない。
そして、細目の麺はと言うと、此れが、噛むとポキポキ、コリコリと音がして、
強靭な腰と張り、表面の微かなざらつきが心地好く、箸を持つ手が止まらない。
柄木田製粉の中華麺用粉「黒獅子」、超強力小麦粉「ちからのめぐみ」を使用。
「黒獅子」は、力強く弾力の有る麺に仕上がり、癖の有るスープが確り絡み、
「ちからのめぐみ」は、北海道産「ゆめちから」と長野県産「ハナマンテン」、
二種の小麦を配合し、ロール製粉で、麩質が超強力小麦の特徴が有ると言う。
麺麻は鉄板で軽く熱が入れられ、香ばしく、ポキポキ、シャキシャキと、
歯触りが良く、矢張り、此れは増しにして正解だ。
つけ汁に投入されている刻み叉焼は、此れも又、鉄鍋で熱せられている。
香ばしく、脂身の部位は蕩け、味付けも良く、安定の美味しさ。
最後はつけ汁を全て飲み干し、久方振りの味を堪能して退店。