続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「つけ麺 弐★゛屋~にぼしや~」【日進】

 
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 ◎「濃厚煮干そば」七八〇円+「特製仕様」二五〇円
 
 …生きる希望の週末の休日も、如何言う訳だか、何の因果か、遂に、到頭、
  無慈悲にも、あっと言う間に終焉を迎えようとしており、心の震えが止まらない。
  日曜日の晩と言うのは、如何してこんなにも心細いのか…。
  生きた心地のしない、何とも不安で、苦しい心持ちだ。
  昨日は自動車で実家へと日帰りした為、晩は呑まずに我慢し、
  サタデイナイトヒーヴァーとは行かず、二十三時前に大人しく帰宅。
  今朝は八時半に起き出し、風呂に入って身を清め、午前中は極めて自堕落に、
  非生産的に、何もする気力も無く、迫り来る明日に怯えて過ごす。
  正午を廻り、そろそろ、最后の昼餐を如何しようかと思案し出す。
  昨晩は一滴も呑めなかったので、如何しても呑みたい。
  糞餓鬼が蔓延っているだろう「はま寿司」で、奇声に耐えてシースーを喰うか、
  町中華の店で、ゆったりとした時間の流れを堪能するか、将又、
  無難に洋灰色のプースーのラーメン啜る前に麦酒を飲るか。
  最終的に、此方で煮干しラーメンを頂こうと、てれてれ歩いて出掛ける。
  硝子戸を開けて中に入れば、空席は僅か一席と、直ぐに座れそうだ。
  券売機と向き合い、何時も通り、「瓶ビール(おつまみ付)」の釦を押そうと、
  紙幣を投入すれば、何てこったい、選りに選って、事も有ろうか、
  如何してこう言う事が起こるのか、事態が飲み込めないが、
  「売切」の赤い文字が点灯しており、脳内が混乱状態に陥る。
  麦酒を呑みたくて来たのに、まさか、其の麦酒が売り切れだなんて、
  想定もしていなかったので、気分的には此の儘、帰りたい気持ちだが、
  入店してしまった手前、今更帰る訳にも行かず、泣く泣く諦める…。
  耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、休日最后の昼餐の愉しみを奪われたので、
  ラーメンのみに甘んじ、心の中で「何て日だ!」と叫び、食券を購入する。
  食券を手渡し、止まり木に落胆してヨッコイショーイチ。
  麦酒を呑む筈だったのに、代わりに冷水を呷ると言う苦行に耐える。
  もう、ラーメンを啜る前に軽く一杯飲りたい時に此方を選択する事は不可能。
  残念だが、そう言う時は他を当たらざるを得ないな…。
  さて、一〇分強で煮干しの風味を漂わせたラーメンが差し出される。
  心成しか、気持ちも高まらず、チャチャっと頂こう。
  如何も、予定が狂うと全てが嫌になる性分なので、随分と生き辛い…。
  先ずは蓮華を手に取り、気を取り直し、プースーから啜ろう。
  とろみが有り、建築資材の様な洋灰色のプースーは、ガツンと来る味わい。
  九十九里浜産の片口鰯と平子煮干しを使用していると言い、浅草界隈で頂く、
  清湯スープに煮干し出汁の物とは異なり、濃厚さとヂャリっとした口当たり。
  麺は、本所吾妻橋の「煮干中華そば のじじR」、浅草の「自家製麺 伊藤」、
  其の二店の様な、噛むとヴァツっと千切れる歯触りとは行かず、
  ツルツルした加水率高目の細麺は、悪くは無いが、物足り無さは否めない。
  中盤、卓上の卸大蒜を投入し、半ば憂さ晴らしの意味合いでパンチを足す…。
  具の「豚チャーシュー」は三枚入り、バラ肉を巻いた物。
  噛むと歯がガシっと入り、適度な噛み応えと、確りとした味付けが良い。
  「低温調理鶏チャーシュー」は二切れ入り、むっちりとした食感、
  しっとりした口当たりで、パサつきは感じられず、中々と言って良かろう。
  「味玉」は、箸で持つと白身の硬度から察するに、黄身は気持ち半熟程度だが、
  いざ齧ってみると、黄身がドピュっと、淫靡な音を立てる様に飛び出す。
  具は他に海苔、鳴門、刻み玉葱、菠薐草、三つ葉
  最后は麦酒を飲み干せなかった代わりに、洋灰色の煮干し汁を飲み干す。
  嗚呼、無難に「上海飯店」で町中華を味わえば良かった…。