続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン ひかり」【川越】

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◆「ラーメン ひかり」【川越】

 ◎「野菜つけめんチャーシュー」一一三〇円

 …生き甲斐、生きる支えだった三連休が、如何言う訳だか終わろうとしている。
  此の先、何を望みに生きて行けば良いのかと、そして僕は途方に暮れる。
  絶望の淵に立たされ、奈落の底に落とされようとしており、
  明日から仕事だと思うと、猛烈な吐き気に見舞われそうで落ち着かない…。
  昨晩は「宮原元気酒場 もつ焼 エビちゃん別館」で呑み、〆ずに帰宅し、
  長椅子で潰れた後、寝床へと移動し、本格的に気絶する。
  連休最終日位は早く起きて、健康的に過ごそうと思うも、こんな調子じゃ無理。
  連休最終日を健やかに過ごそうと思ったら、其の前日から大人しく、
  修道女の様に規則正しく過ごさないと駄目だろうから、即ち、無理だ…。
  何でこんなにも身体が怠く、何をするにも億劫で、疲労し易いのだろうか。
  九時前に起き出し、風呂に入って身を清め、穢れを払い落とす。
  午前中は極めて自堕落に、非生産的に過ごし、最后の昼餐を如何しようかと、
  悔いの無い、満足の行く物を頂きたいと、彼是と思案を始める。
  然し、考えれば考える程、面倒臭さと優柔不断が邪魔をして決まらない。
  二時間程、ああでもない、こうでもないと悩み、取り敢えず外に出る。
  自動車に乗り込み、出掛けるのが比較的楽で、何より旨い店。
  第一希望は「ジャンプ」だが、春日部迄、一時間掛けて出掛けても、
  どうせ、其処から更に数十分待つであろうと考えると、必然的に却下と成る。
  其の結果、導き出されたのは、昨年八月十五日以来、十一ヶ月振りの此方。
  最早、肉塊の入った暴力的なつけ麺を啜れる様な歳ではなくなったので、
  自然と回避していたが、昨晩、〆ずに帰ったので、此れならば大丈夫かと…。
  三〇分程で到着し、行列を覚悟したが、何!?店外に待ちが無い。
  そそくさと券売機で食券を購入すると、好感接客にも程が有る女中さんが、
  中から食券の回収に出て来て、暫し待つ様に促される。
  二、三分で招き入れられ、止まり木へと促されてヨッコイショーイチ。
  冷水は自主吸水にも拘わらず、用意するから座って待つ様にと制止され、
  一体、何処迄好感接客なんだと、清々しさにも程が有る。
  厨房内は専務氏を始め、男性三名と件の女性店員氏一名の四人体制。
  店内は休日にも拘わらず空いており、多人数が嫌いな僕には有難い。
  そして、一〇分程でつけ麺が配膳される。
  十一ヶ月振りだが、最早、腕白ではなくなった今、此の肉塊には怯む…。
  さて、怯んでいる暇も無いので、先ずは麺を手繰り、つけ汁に浸す空間も無く、
  炒め野菜の上に乗せ、其れ等を箸で摘み上げて頬張る。
  中華鍋で一気に炒められた野菜は熱熱で、唇の端っこを火傷しそうだ。
  黒胡椒が効いており、爽やかな辛味が印象的で、野菜嫌いでも苦も無く頂ける。
  つけ汁は豚骨が基礎だが、こってりし過ぎず、寧ろ、サラッとした仕上がりで、
  大量の炒め野菜の旨さが損なわれない、其の旨さが活かされている感じ。
  久し振りに頂けば、改めて旨さを実感出来る。
  麺は御馴染みの平打ち麺で、表面はツルツルし過ぎず、僅かにざらつきが有り、
  粉の風合い、旨さが感じられ、モチッとした食感が実に心地好い。
  此の炒め野菜たっぷり、あっさり目の豚骨のつけ汁には、矢張り此の麺だな。
  並盛りで二八〇瓦と言うが、具が余りに多いので、寧ろ少なく感じる。
  さて、肉塊だ。
  刻み叉焼、解し豚を団子状に丸めて固め、表面は軽く炙られてカリッと香ばしい。
  此の肉の山を徐々に崩す様にして食べ進めれば、もう最高だ。
  軟らかくホロホロに解れる豚肉の繊維は、キュッと噛み締めたくなり、
  其れで居て、とろんとした口当たりで、味も染みて頗る秀逸。
  途中、卓上の卸大蒜を投入して啜れば、パンチが効いて旨さが増幅する。
  一心不乱に啜り続け、最後はつけ汁をグイッと飲み干して御馳走様。
  食べ終えると腹がくちいが、満足感は尋常ではない…。