続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「川魚料理 うな登」【宮原】

 
 
◆「川魚料理 うな登」【宮原】
 
 …昨晩。
  毎日ぐったりする事ばかりで、其れに加えて此の異常な蒸し暑さ。
  汗拭き用の輪奈織の綿織物が常にびしょ濡れで、絞れる程に汗だく。
  毛穴から噴き出す豚骨スープの量は、稽古終わりの序ノ口の力士の様で、
  こんな調子じゃ夏を越せないので、ちったぁ、無駄に精を付けてみよう。
  折しも、土用の丑の日なので、鰻を頂きに宮原の此方に初訪店。
  店内に入ると、持ち帰りの鰻辨當の客が犇めいているが、座敷席は空くと言う。
  暫し待ち、持ち帰り客が片付いた所で、畳敷きに上がってヨッコイショーイチ。
 
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◎「一番搾り生ビール(中)」六四八円+「お通し」三二四円
 …身体が異常な迄に硬いので、地べたに座るのが頗る苦しい中、
  献立表を見れば、一年で一番の稼ぎ時の土用の丑の日は、提供する物を絞り、
  繁忙に対応している様だが、酒類は確りと有るので、先ずはルービーを発注。
  昼間に「らーめん よし丸」で瓶麦酒を飲ったが、とっくの疾うに抜けている。
  大き目の取っ手付きの洋杯はずっしりと重さが有り、中のプリン体も旨い。
  御通しは甘酢のテレレの捏ね。
 
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◎「うなぎ肝焼き」三七八円*二本
 …鰻も発注したが、出来上がる迄の繋ぎにと、御決まりの肝焼きを発注。
  大宮の「うな鐵」でも「鰻きも焼」、「鰻短尺」、「鰻ヒレ焼」、「鰻バラ身」、
  「鰻カブト」等、多種多様な串焼きを頂いたが、肝の弾力とほろ苦さが良い。
  卓上の山椒を振り掛ければ、香りも良く、ずっと噛み締めて居たい。
  酒を御替わりしようと思ったが、グッと堪えて我慢、我慢…。
 
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◎「うな重(上)」三〇二四円
 …さてさて御待ち兼ね、鰻重の御出座しだ。
  鰻重、肝吸い、御香香が配膳され、先ずは、御重の蓋を開けよう。
  シマウラのローターが、ヒメオトのチャンネェから貰ったバコタマテを
  プンオーするかの様に開ければ、煙は出ず、チャンジィにも成らずに済む…。
  おおっ、矢張り、鰻は魅惑的で蠱惑的だ。
  箸を入れれば、いとも簡単に崩れる様に千切れ、白米と一緒に頬張る。
  皮目はパリッと香ばしく、身はふっくら、ふわふわで軟らかくて蕩ける味わい。
  鹿児島県産の鰻は身が締まり、肉厚で味が凝縮されていると言うのが特徴と言う。
  タレは甘からず、辛からず、あっさり目の味わいだが、円やかさが感じられる。
  嗚呼、日本人に生まれて良かった…。
  鰻は頻繁に頂けないだけに、偶の機会はじっくりと、確りと味わいたい。
  延々と食べて居たいが、旨い物はあっと言う間に胃袋へと収まってしまう。
  鰻の稚魚の漁が今年は過去最低と聞いたが、今よりももっと気軽に、
  手頃な値段で鰻が頂ける様に成ると言うのが理想だわね。
  勿論、赤化された鰻は御免蒙るので、断じて国産だが…。
  名残惜しいが食べ終え、幸せな心持ちで大人しく真っ直ぐ帰る駄目おぢさん。