続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺座 でん」【南越谷】

◆「麺座 でん」【南越谷】

 

…今週もえっちらおっちら、やっとこさっとこ、週末の休日に漕ぎ着ける。

 八月も最終日で、明日からは九月と来たら、そろそろ年越しの準備を始めないと。

 今朝は八時前にゆっくりと起き出し、目高の鉢の塵掬いをすれば、朝から汗だく。

 極めて自堕落に過ごし、十一時過ぎに家を出る。

 十三時半から独唱会を観覧にする為、南越谷へと向かう。

 正午過ぎに到着し、先ずは昼御飯と景気付けの一杯が必要。

 奇を衒わず、今年で創業十六年目と言う老舗の此方に初訪店。

 足越線こと、東京都道・埼玉県道四十九号足立越谷線沿いに歩いて到着。

 店外の券売機で食券を一通り購入し、店内に入り、席へと案内される。

 

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 ◎「生ビール(グラス)」四五〇円

 …女中さんに食券を手渡し、席にヨッコイショーイチすると、

  先に麦酒を出して良いか訊かれ、そうして呉れると有難いとばかりに御願いする。

  数分の後、印刷された戎様が剥がれ掛けた小さ目の洋杯が運ばれて来る。

  此の大きさなら四〇〇円、若しくは、ジョッキで此の価格だと嬉しいが、

  此の御時世だから致し方有るまいと、グイっとプリン体を呷る。

  蒸し暑い中を少し歩いたので、良く冷えた麦酒は、昼間っから癒して呉れる。

 

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 ◎「特製つけめん 大盛(330g)」九八〇円

 …麦酒を大事に大事に呑み乍ら、半分を切った辺りでつけ汁が先に運ばれる。

  厨房内からは、麺を笊に移し、冷水で濯ぐ音が聞こえる。

  つけ汁だけが寂しげに放置され、彼是、二、三分経った後、麺も揃う。

  待ち切れず、先ずは麺を手繰り、つけ汁にドヴンと浸して啜る。

  其りゃ、つけ汁も温く成ってしまうわね…。

  まあ、其れは兎も角、つけ汁の味は所謂一つの魚介豚骨のあの味わい。

  豚骨や鶏ガラ等の動物系素材を十二時間以上炊いて、濃厚な味を引き出し、

  鰹節や煮干し、昆布等の魚介系を合わせると言い、其処に砂糖と酢が加わえられ、

  甘酸っぱさも感じられ、昔懐かしい味に仕上げたと言う。

  遠くの方で、「東池袋大勝軒」っぽさが感じられなくもない。

  檸檬の欠片が入っているので、爽やかさも顔を覗かせる。

  麺は複数の小麦粉を配合して風味を増したと言う自家製麺

  適正な温度で管理し、ラーメン用の麺は、打ってから一晩寝かせると言うが、

  つけ麺用の麺は、其の日の内に使い切ると言う謳い文句。

  茹で時間に八分を要すると言うが、中太と言った太さで、ツルツルした食感。

  強靭な腰と言う感じではないが、三三〇瓦の量感は丁度良い。

  具の叉焼は三枚入り、脂身の少ないロースの部位で、むっちりとしている。

  しっとりとして、程好い噛み応えで、味も確りと染みている。

  味付け玉子は半分に切られており、黄身は半熟で、ねっとりと濃厚で良い。

  海苔はふやける前に頂けば、磯の風味が強く、実に旨い。

  「麺屋 六文銭」で海苔増しにして、麺と一緒に頬張るのも旨いだろうな。

  具は他に麺麻、葱が入り、最後はと言うと、此方はスープ割りが、

  「あっさり割り」、「こってり割り」の二種類が有ると言うが、

  御構い無しにグイッと飲み干し、マイトガイに会いに行くぽっちゃりガイ…。

  

「みそかつ 矢場とん」【銀座一丁目】

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◆「みそかつ 矢場とん」【銀座一丁目

 

 ◎「ロースとんかつ定食」一一八八円

 

 …昨日。

  いやはや、今週も何とか、週末の休日へと逃げ込んだと言う感じ。

  昨日は十八時半前に逃げる様に、そそくさと退社し、上野駅からは金曜日恒例、

  細やかな御褒美、贅沢にと、缶麦酒を購入し、七七〇円も課金し、

  一等車に席を占め、三〇分の束の間の癒される時間を堪能して帰宅。

  明日は祖母の三回忌の法事だし、ゆっくりとは出来なそうだ…。

  さて、話は遡って金曜日。

  所用で外出し、正午過ぎに東銀座駅から地上に出る。

  用事の前に昼御飯を済ませようと、事前にラーメン店を検索するも、

  場所柄、妙に小洒落て値の張る店ばかりで、此れだと言う決め手に欠けるが、

  不意に地図を見ていると、「矢場とん 東京銀座店」と言う文字を発見し、

  ラーメンは止し、まさかの名古屋の味に触れるべく、下調べは済んでいた。

  ザギンでシースーならぬ、ザギンでカツトンだ。

  何とか辿り着き、高級感漂う佇まいに慄くが、勇気を振り絞って入店。

  独りぼっちの旨を告げ、奥の長方形の口の字型の止まり木にヨッコイショーイチ。

  御絞りと冷水を受け取り、献立表を眺める。

  何でも、表紙の「鹿児島県産 黒豚鉄板とんかつ定食」が御薦めと言われるが、

  如何せん、二二〇〇円は貧乏人には大変な出費で、九月が生活出来ないので、

  初訪店の二〇〇九年十一月一〇日に「名古屋駅エスカ店」で初めて頂いた、

  「ロースとんかつ定食」を発注すると、米を「白米」か「もち麦米」を選択出来、

  勿論、銀舎利に限るので「白米」で御願いし、出来上がりをヂッと待つ。

  大して待つ事無く、一〇分強で配膳されると、味噌テレレが掛かっていない、

  普通の豚カツの状態だが、男性店員氏が「味噌ダレを掛けて良いですか?」と、

  当然、断る理由は何一つ無いので御願いし、ドヴァとぶっ掛けて貰う。

  そうしたら、思い描いていた通りの味噌カツの形が出来上がる。

  卓上の辛子を取り、擂り胡麻が合うと言うので振り掛けたら、いざ頂こう。

  何でも、一年半熟成させた天然醸造の豆味噌を使用し、毎日使う分だけ、

  限られた職人の手に依り、時間を掛けて丁寧に作られ、創業当時其の儘の味と言い、

  思ったよりも執拗くなく、結構、あっさりとしている印象を受ける。

  カツは厚過ぎず、薄過ぎず、丁度良い塩梅で、ロースの醍醐味である脂身、

  此の甘味と旨味が確りと感じられ、矢張り、安部譲二先生の金言、

  豚の脂身を我慢して迄長生きしたくない、と言う言葉に激しく同意する。

  調理の際、豚肉を叩く必要も無い、軟らかい肉質の豚肉を使用していると言う。

  味噌ダレは甘辛さが真っ先に伝わるが、次第に、遠くの方で感じられる、

  猪口齢糖を思わせる仄かな苦味とコクが心地好く、御飯が進んで仕方無い。

  堪らず御替わりを白米で御願いし、バクバクと頬張る。

  千切りの甘藍には卓上の青紫蘇風味の掛汁をぶっ掛けて頂くが、徐々に、

  味噌ダレが浸潤し、しんなり、くたっとして来るのも一興で、苦も無く頂ける。

  九年九ヶ月半振り、二度目の「矢場とん」の味を堪能して退店。

  来月もザギンに行く用が有るので、今度は何にしようか悩ましい問題が発生した。

「ラーメン 凪」【浅草】

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◆「ラーメン 凪」【浅草】

 

 ◎「すごい煮干しラーメン(細麺)」八九〇円

 

 …生きる希望として、藁をも縋る様に崇め奉った週末の休日も呆気無く終わり、

  今週も、有り触れた毎日が始まってしまい、絶望の淵に立っている。

  そんな中、朝から汗を掻き乍ら、満員電車で失禁、もとい、出勤し、

  月曜日の陰鬱な気持ちを抱え乍ら業務を熟し、気付けば十三時半過ぎ。

  今日は運良く、独りぼっちで昼御飯を摂りに出る幸運に恵まれ、

  仕事の合間を縫って、そそくさと「松屋」方面へと歩き出す。

  「松屋」の近くに「松屋」は在るがね…。

  向かう先は、八月九日、長崎原爆忌に新規開店したと情報が齎された此方へ。

  我が街にも「大宮東口店」が三年前に新規開店し、二度御邪魔し、

  今年五月には「煮干つけめん ラーメン凪 大宮南銀通り店」が新たに出来るも、

  其方は未訪なので、すっかり多店舗展開だが久し振りに味わおう。

  浅草二丁目の交差点の角っこに巨大な赤い提灯が見え、店外に券売機が設えられ、

  無難に「すごい煮干しラーメン(細麺)」の食券を購入して店内へ。

  「にぼらっしゃい!」の声に迎え入れられ、僅かな空席にヨッコイショーイチ。

  女中さんに食券を手渡すと、此方のラーメンは初めてかと問われ、

  今は「ラーメン凪 豚王 渋谷店」へと転換した「ラーメン凪 煮干王」や、

  今は「すごい煮干ラーメン凪 西新宿7丁目店」と改称した「煮干王 西新宿店」、

  勿論、「大宮東口店」でも経験済みなので、童貞ではない旨を告げると、

  細かい煮干しラーメンの説明は端折られ、辛いテレレは大丈夫かと訊かれ、

  問題無いと御願いし、冷水を汲み、出来上がりをヂッと待つ。

  其れにしても、場所柄、致し方無いが、中華人民共和国人は一定数紛れ込むわね。

  「煮干が苦手な方はご遠慮下さい」と有るにも拘わらず、彼奴等は御遠慮しない。

  右隣で一家三人、年端も行かない糞餓鬼も啜っているが、まあ、残すだろう…。

  不思議なもので、半島があれだけやらかして呉れるので、何と無くだが、

  中華人民共和国人が良い人間に見えて来る様な気がしないでもないから嗤える。

  比較するものが有るからだが、思い出すのは、野村沙知代が出て来た時に、

  落合信子が随分と良い人に見えた様な、そんな感覚を思い出す…。

  其れはさて置き、一〇分程で盆に乗せられてラーメンが差し出される。

  まあ、驚きやしないが、久し振りに頂くのも宜しいわね。

  先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。

  茶色に近い洋灰色をした其れは、ヂャリっとした煮干しの粉末の舌触り。

  甘目の味わいで、兎にも角にも煮干しの風味が強烈だ。

  二〇種類以上の贅沢な煮干しを惜し気も無く、一杯当たり六〇グラム以上使用、

  そんな能書きが簡単に納得出来てしまう程に、煮干しが主張している。

  日本全国の漁場から届けられる煮干しを吟味し、数え忘れる程に研究し、

  編み出した特殊な製法で日夜、修行を積んだ職人が作り出していると言う。

  分厚い油層がこってり感を演出し、プリン体の旨味も存分に染み出している。

  麺は系列会社「新宿だるま製麺」製で、真っ直ぐな細麺はと言うと、

  煮干しラーメンの名店に見られるバツっと千切れる低加水麺と言う感じは無く、

  スルスルと入って来る通り良い麺で、啜り心地は先ず先ず。

  そして、「いったん麺」と言う幅広のピロピロした紐皮饂飩の様な物が入り、

  餺飥、棊子麺、雲呑の様な趣きすら感じられる。

  具の上には、「海の辛銀だれ」と呼ばれるテレレがぶっ掛けられている。

  海の米と言われる鰯の抽出液を余す事無く、漁師より伝わる調理法に、

  数十種類の調味料を合わせて、数日寝かせた自慢のピリ辛の旨味ダレらしい。

  確かに、魚っぽさが感じられるが、プースーに溶け出すに連れ、辛さが増す。

  尾籠な話で恐縮だが、先程、排便をしたらば、件の辛いテレレの所為で、

  尻の穴毛が根刮ぎ全焼するかの様な熱さに見舞われ、雪隠で悶絶したのだが…。

  閑話休題

  叉焼はと言うと、若い婦女子の肉襞色を思わせる低温調理の綺麗な桃色で、

  むっちりとした食感と、しっとりとした舌触りが心地好く、予想外の旨さに吃驚。

  「柔らか三元豚ローストポーク」と銘打っている様だ。

  最後はプースーは飲み干せず、プリン体フェチの風上にも置けない駄目人間。

「もつ煮の店 まつい」【東松山】

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◆「もつ煮の店 まつい」【東松山

 

 ◎「もつ煮定食」八五〇円

 

 …週末の休日も、刻一刻と終焉が近付いており、心のぞみぞみ度は増すばかり。

  そう言えば、昨年は盆休み最終日の夕暮れ時に、森に行って蜩の声を聞いて、

  夏の終わりを感じ、其の美声に癒されたなと、思いに耽ってみる。

  今日の夕方、森に行って蜩を探してみようかしら…。

  昨晩は都内で軽く呑んで二十三時過ぎに帰宅し、潰れる事も無く、

  何だかんだで午前一時過ぎに寝床に潜り込み、冷房も点けずに眠れる程。

  矢張り、風は常に浴びて居たく、風が有ると無しでは大違いだな。

  今朝はだらだらと九時前に起き出し、風呂に入って身を清めて真人間に戻る。

  午前中は極めて自堕落に、非生産的に過ごし、十一時半に徐に行動開始。

  埼玉県知事選挙の投票を前に、先ずはふらっと昼御飯を摂りに出掛けよう。

  最近何だか、妙にもつ煮込みがお気に入りで、今夏も盆休みに田沼へ行き、

  「もつ煮本舗 まるぶん」で「もつ煮定食」を頂き、土産も持ち帰って堪能。

  僕ともつ煮込みの出会いと言えば、大学一年生の時分、不意に大宮駅東口で、

  看板に書かれた「もつ煮込み定食」の文字に惹かれ、当時と言えば、

  当然、酒も呑めず、両親がもつ煮込みを食べる習慣も無く、一体、どんな味かと、

  憧れを持っており、其処で飛び込んで入ったのが「いづみや第二支店」。

  大学へと通う乗り換えの際に、大宮駅でぶらり途中下車をした十八歳は、

  鉄火場帰りの歯の無い親爺が、競輪新聞片手に自棄酒を呷る脇で大人しく、

  初めて頂くもつ煮込みの味に豪く感動し、少し大人に成ったと感じたものだ。

  まあ、今や寧ろ、自棄酒を呷る爺さんの側の人間に成ってしまったが…。

  そんな二十五年前の想い出に浸りつつ、東松山にもつ煮込みの名店が在ると、

  風の便りでは聞いていたものの、御邪魔する機会を失していたので、いざ突撃。

  自動車を走らせ、関越自動車道東松山出入口の手前を左に折れ、

  埼玉県道四十一号東松山越生線に入ると、程無くして右手前方に発見。

  店舗裏手の広い駐車場に停め、店内に入れば、左手の座敷席は結構な客入り。

  止まり木は空いており、独りぼっちの旨を告げ、一番奥にヨッコイショーイチ。

  献立表を一応は眺めるが、此方は「もつ煮定食」と、辛口のもつ煮と言う、

  「まつい」だけに「ゴジラ定食」の二本立てだが、「もつ煮定食」を発注。

  厨房内は女中さん四人体制で、PINK SAPPHIREと同じ編成。

  「P.S. I LOVE YOU」とは絶対に言わなそうだが、知る由も無い…。

  冷水を呷っていると、五分と掛からずに女中さんが配膳して呉れる。

  此の量なら、九八〇円の「もつ煮定食 おかず大盛り(もつ煮1.5倍)」、

  此れにすれば良かったかなと後悔するも、だから太るんだよと自戒してみる…。

  先ずは味噌汁を啜って喉湿しをし、小鉢の萌やしの和え物を遣っ付け、

  白米を頬張ったら、主役のもつ煮込みに取り掛かる。

  色味は橙色をしているが、辛さは無く、寧ろ甘目の印象。

  そして、豚の大腸のみを使用していると言い、此れが吃驚する程に軟らかく、

  とろんとろんのぷるんぷるんで、飲み物感覚で頂ける程。

  膠原質たっぷりで、此の食感は他に類を見ないかも知れない。

  味付けは味噌味で、大蒜、生姜、唐辛子を使用している様だが、

  「永井食堂」や「もつ煮本舗 まるぶん」よりもパンチは控え目で大人しい感じか。

  但し、軟らかさは「まつい」>「まるぶん」>「永井食堂」の順で、

  味の濃厚さは「永井食堂」>「まるぶん」>「まつい」の順か。

  煮込みの具は葱のみで、具が一切無く、モツだけで勝負の「まるぶん」並みの潔さ。

  嗚呼、此れは東松山駅から一.四粁歩いても良いから、此のもつ煮込みを肴に、

  一杯飲るのも一興だろうなと、妄想に期待が膨らんでしまう。

  最後はルーシーも余す事無く飲み干し、一一〇〇円の御土産も購入し、

  会計を済ませて帰る、痛風一直線の困ったおぢさん…。

  

  

「カレーハウス CoCo壱番屋」【大宮】

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◆「カレーハウス CoCo壱番屋」【大宮】

 

 ◎「ビール」三六〇円+「チーズカレー」七〇一円+「追加ソース」一一一円

  ー「200g」五十一円

 

 …金曜日。

  「大宮酒場 もつ焼きエビス参」でしこたま、ホッピーと肉刺し的な物を堪能し、

  ホッピーが五杯目へと突入し、俄かに〆に向かいたく成ってしまう。

  もう一回「中」を発注すれば、ホッピーをもう一杯呑めるのだが、

  其れを切り上げて迄、飲みたくなってしまった物が有る。

  そうだ、咖喱を飲みに行こう。

  此の連鎖店の咖喱は定期的に飲まないと身体に不具合が出そうで、

  最近はすっかり御無沙汰なので、久し振りに呑んで帰る序に咖喱も飲もうとね。

  店内に入り、止まり木にヨッコイショーイチし、献立表を捲る。

  折角なので、咖喱を飲みつつ、仕上げに麦酒でも頂いてみよう。

  そして、麦酒の当てに咖喱を頂くべく、都合の良さ気な形に仕様変更して発注。

  咖喱は勿論、乾酪が入っていないと嫌なので「チーズカレー」にし、

  更には、白米が多いと腹がくちくなって肥えるので、一〇〇瓦減らし、

  其の代わり、咖喱の頭を御玉杓子一杯分を追加し、テレレ多目にしてみる。

  先ずは、麦酒が先に運ばれ、華金の締め括り、仕上げにグイッと呷る。

  めっきり外で麦酒を頂く機会も減ったので、本物の麦酒は格別だわぃ。

  そうこうして居ると、大して時間も要さずに咖喱の御出座し。

  一見すると、テレレが追加されているのか如何か分からないが、まあ良い。

  一軒目でホッピーを発注して、焼酎を入れ忘れられた男だ。

  忘れられたって良いじゃないか、駄目人間だもの…。

  さて、卓上の福神漬けを例によって盛り付けたら、匙を手に取り、咖喱を飲む。

  久し振りの味わいに、うん、咖喱は喉越しだなと唸ってみる。

  此方の咖喱には、中学校三年生の時に「深谷駅前店」で出来て以来の付き合いだが、

  当時としては、埼玉県の外れの田舎にナウい咖喱屋が出来て衝撃的だったナァ。

  当たり前だが、咖喱の味は安定した味わいで、矢張り咖喱は「ハウス食品」派だ。

  「ヱスビー食品」の「ゴールデンカレー」も好きだが…。

  糸を引く乾酪の円やかさが、咖喱の辛さを中和して呉れ、此れに福神漬けの食感、

  塩気が加われば、カレーを飲み、麦酒で流し込む、此の流れが非常に円滑だ。

  其れにしても、福神漬けは真っ赤な物も良いが、此方の茶色い福神漬けが良い。

  ポリポリと軽やかな歯触りと、丁度良い塩梅の塩味が心地好く、大根、茄子、蓮根、

  刀豆、生姜が入り、孰れも中華人民共和国産と言うのが残念だが、不問に付そう…。

  御飯も二〇〇瓦と、通常よりも一〇〇瓦少ないので、負担にならずに助かる。

  尤も、咖喱を食べ終わった後、大トリの〆に煮干しラーメンを頂こうとして、

  耐え難きを耐え、忍び難きを忍んだ事は想像に難くないだろう…。

  

「大宮酒場 もつ焼きエビス参」【大宮】

◆「大宮酒場 もつ焼きエビス参」【大宮】

 

 …金曜日。

  九連休明けの一週間を乗り切り、十八時過ぎに退勤し、華金を愉しもう。

  上野駅からは生意気にも一等車に乗車するも、孰れの席も全て窓側が埋まっており、

  態々、七七〇円を払ったのに、見知らぬ人の隣りに接近するのは嫌なので、

  出入口付近に立ちんぼで、三五〇竓の缶麦酒をグイッと呷る。

  七七〇円を無駄遣いして、大宮駅でぶらり途中下車の旅

  めっきり、仕事終わりに呑んで帰る事も無くなったが、偶には良かろう。

  歳を取り、手足が縮んで行く一方なので、せめて羽は伸ばしたい。

  向かう先は、七月十二日以来の此方へ…。

 

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 ◎「ホッピーセット(白)」五〇〇円

 …木戸を開けて店内に入ると、御店主が「御帰り!」と迎えて呉れる。

  運良く、止まり木の端っこが空いているので、席を占めてヨッコイショーイチ。

  「白セット?」と訊かれ、御願いする。

  若い店員氏が持って来て呉れるも、焼酎を入れ忘れられると言う不運は専売特許。

  御店主に其の旨を告げて注いで貰い、仕切り直しで独りで乾杯。

  致死量の焼酎がガツンと効き、五臓六腑に染み渡る。

  御通しは前回に続き、甘藍、胡瓜、人参の漬物。

 

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 ◎「青とうやっこ」三八〇円

 …一通り摘みを発注し、先の到着は「青とうやっこ」。

  此れも、此方ならではの逸品で、一時期は毎回必ず発注する定番の献立。

  青唐辛子の醤油漬けが乗り、此の辛さが、冷奴の冷たさと相俟って旨い。

  一〇〇円の「青とうネギ」も有るが、流石に辛いのが駄目な僕には厳しいか。

  こうも暑いと、冷奴の旨さを再認識する。

 

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 ◎「レバ刺し」四八〇円+「タン刺し」五五〇円

 …さてさて、毎度の御目当ては此れ。

  低温調理済みの肉刺し的な物だが、実に魅惑的だ。

  「レバ刺し」は胡麻油と塩のテレレで頂く。

  ぷりんとした弾力と、コリッとした歯触り、濃厚に蕩ける味わいが秀逸で、

  噛んで居ると肝臓の甘味がじんわりと広がり、ホッピーが進んで仕方無い。

  「タン刺し」は醤油味の特製のテレレで頂く。

  しっとり、むっちり、コリッと、幾つもの食感、口当たりを堪能出来るので、

  個人的には豚とデープキッスをするのが大好きだ。

 

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 ◎「レバ刺し」四八〇円+「タン刺し」五五〇円

 …ホッピーも三杯を呷って空いたので、四杯目に突入。

  したらば、肴も追加しないといけないので、今回も御替わりをしてしまう。

  其れ程迄に、此れは絶品と言って良かろう。

  「宮原元気酒場 もつ焼 エビちゃん別館」も悪くはないのだが、矢張り、

  此方の方が一枚も二枚も上で、安心、安定の出来栄えで、仕込みの技が光る。

 

 ホッピーを五杯頂いた所で、急に〆たく成ってしまったので、河岸を替えよう。

「らーめん 改」【蔵前】

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◆「らーめん 改」【蔵前】

 

 ◎「全部入り煮干つけ麺」一一二〇円

 …金曜日。
 夢と希望の九連休が終焉を迎えて一週間。
 社会復帰は果たしたが、週末の休日だけを生き甲斐にする暮らしは相変わらず。
 ホッと一息吐くのも束の間で、直ぐにサザエさん症候群を患う始末。
 此の駄ブログもヤホーを追ん出され、此方に御厄介に成り始めたものの、
 勝手が分からず、変化を嫌う人間なので、おぢさん、付いて行けない…。
 彼是と調べ乍ら、ちまちまと更新して行くしかないのだろうな。
 さて、話は遡って金曜日。
 此の日は運良く独りぼっちで昼休憩に出る機会に恵まれ、いそいそと灼熱の屋外へ。
 向かう先は、八月七日以来、十六日振りの此方。
 定期訪問、定点観測をしたい店の一つで、十四時前に到着するも、何てこったい、
 店外には数人の待ちで、券売機の前で間誤付く中華人民共和国人アベック。
 何を発注して良いか分からないのか、先を譲られ、そそくさと食券を購入。
 限定の「貝と鰹の冷やしらーめん」が有るが、何時ものつけ麺で。
 行列に接続して数分の後、店員氏が食券の回収に現れ、暫し、木陰でヂッと待つ。
 御店主が二号店の「中華ソバ ビリケン」の立ち上げに掛かり切りの様なので、
 陣容の変更が有り、人気店は大変だな…。
 十五分程で御声が掛かり、店内中程の止まり木にヨッコイショーイチ。
 今回は回転が悪いかなと思ったが、店内を見回して納得。
 ジンガイと女性客が殆どなので、止むを得ないわね。
 冷水を注いで呷り、店内に充満する貝と煮干しの風味を胸一杯に吸い込んで待つ。
 厨房内は四人編成で、実地の従業員教育をし乍らと言った感じ。
 一〇分弱でつけ麺が配膳され、一気に煮干しの薫りが立ち上る。
 先ずは麺の上の叉焼四切れの内の二切れ、海苔四枚をつけ汁に移動したら準備完了。
 つけ汁の器はチンチンに熱く、麺の丼はキンキンに冷たく、肌理細かい気配りで、
 温かい物は温かく、冷たい物は冷たく頂けるのが有難い。
 さて、麺を手繰り、見事な迄の洋灰色のつけ汁にドヴンと浸して啜る。
 一口啜れば、ガツンとした煮干しの風味が脳味噌を揺さ振るかの様に薫る。
 強烈な煮干しの味わいだが、投入された刻み玉葱や柚子が華を添える。
 此方は青梅の名店、鯛と海老で有名な「らーめん・つけめん いつ樹」、
 支店の「らーめん 五ノ神製作所」の御出身と言う事で、「貝塩らーめん」含め、
 魚介系の使い方が絶妙で、培った手法が確りと活かされているのであろう。
 動物系の出汁も確りと存在感を示しており、膨よかで豊潤な旨味が迸る。
 麺は御馴染み、全粒粉入りの太麺で、つけ汁が否が応でもヴェットリと纏わり付く。
 色味はやや茶色を帯びており、粉の風味が感じられ、麺自体に旨味が有る。
 確りと冷水で〆られ、水切りも抜かりが無く、もっちりとした腰と弾力、
 むっちりとした張り、つるっとした喉越し、全てに於いて秀逸。
 弾力で言えば、今、巷で人気と言う、牛乳紅茶に入った芋の木の塊根並みだろう。
 続いては、此方での御愉しみの一つ、若い婦女子の肉襞色をした叉焼に取り掛かろう。
 綺麗な桃色をしており、其れがつけ汁の熱に因って茶色へと変化しており、
 丸で、女子の経年を見守るかの様で、何とも艶っぽいな…。
 しっとりとした潤いに満ちた口当たりは勿論、むっちりとした肉感的な食感、
 淫靡で卑猥な舌触りは格別で、四切れも有ると嬉しくなってしまう。
 時間差で残りの二枚を投入すれば、若々しい張りと弾力が堪能出来る。
 味付け玉子はねっとりとした黄味は円やかで濃厚、味付けは甘目。
 具は他に細目の麺麻、海苔、葱。
 最後はつけ汁をグイッと飲み干し、煮干しのジャリっとした感じにほくそ笑み、
 確りとプリン体を充填し、素敵な華金を迎えるポンコツおぢさん。

「天然とんこつラーメン 一蘭」【浅草】

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◆「天然とんこつラーメン 一蘭」【浅草】

 

 ◎「ラーメン」八九〇円

 

 …月曜日。

  此の駄ブログも遂にヤホーと決別し、此方へと引っ越して来たものの、

  今、こうして初めて更新をしているが、まあ、使い方が分からない事夥しい。

  楽なんだか不便なんだか分からず、此の歳に成って、新しい物に慣れるのは辛い。

  追々慣れて来るのだろうが、何だろう、読み込みが遅くて苛苛する…。

  何はともあれ、此方に御厄介に成ると決めたので、宜しく御頼み申し上げます。

  さて、話は遡って月曜日。

  夢の様な盆休みの九連休が終わってしまい、此の日が仕事始め。

  会社迄の行き方を忘れてしまいそうだが、何とか辿り着き、機能回復訓練に努める。

  昼御飯は運良く、独りぼっちで出る機会に恵まれるも、生憎の月曜日なので、

  定休日の店も多いので、一先ず、浅草駅方向へと歩き出す。

  例の一件以来、朝鮮人が減ったのは良いが、支那人の多さが矢鱈と目に付く。

  半島同様、反日に余念が無い癖に、態々嫌いな国に来て、嫌いな国の伝統衣装、

  浴衣や着物を着て、人力車に乗る辺り、中途半端と言うか、適当な反日教育だな…。

  其れはさて置き、昼御飯の当ても別段無いので、偶には豚骨ラーメンでも頂こう。

  身体中から豚骨スープを噴出させている汗達磨だが…。

  無難に連鎖店の此方にふらりと入るも、予想はしていたが、まあ、そう成るわね。

  店内見渡す限り支那人の群れ。

  此処は浙江省黒龍江省かと勘違いする程で、此処は日本の筈なのに外様の感覚。

  余所の国の文字が溢れる券売機で食券を購入すれば、女中さんも大陸系。

  少し待ち、衝立の有る味集中止まり木が満席と言うので、食卓席に案内される。

  食券を手渡すと、問診票宜しく、味の好みを記入させられる。

  「味の濃さ」は「基本」、「こってり度」も「基本」、「にんにく」は「少々」、

  「ねぎ」は「青ねぎ(細ねぎ)」、「チャーシュー」は勿論「あり」、

  「秘伝のたれ」は「基本」、「麺のかたさ」も「基本」と記入して発注。

  其れにしても、人種の坩堝の様な店内は囂しいったら有りゃしない。

  一〇分強で、彼方の国の店員氏が配膳して呉れ、「オマタセシマシタ~」と。

  一刻も早く脱出しようと、先ずは蓮華を手に取り、プースーから啜ろう。

  豚の骨から抽出した天然豚骨スープを謳い、豚の骨を煮出すと臭味が出てしまうが、

  高度な技術を要する特殊製法で、余分な灰汁を時間を掛けて丁寧に取り除き、

  豚骨の旨味を残し、全く臭味の無い豚骨スープを作り出すと言う。

  個人的には、獣臭、家畜臭の漂う野性味溢れるプースーの方が好きだが…。

  臭味の無いプースーの発祥と言い、スープの味、品質を守る為に時間毎に温度管理、

  濃度管理も徹底し、出来上がったスープは濃度、味、香り等を職人の確かな味覚と、

  濃度計等の数値も合わせて確認し、万一、孰れか一つでも規格外の場合は、

  最初から作り直し、最終的にスープの成分が完全に均一になるよう調整すると言う。

  調理時には、丼にスープを注いでから三〇秒以内に麺を入れる事が厳守らしい。

  外国人労働者が此の掟を守って呉れている事だけを切に願う…。

  麺はと言うと、博多ラーメンならではの細麺。

  特別な小麦粉を独自に配合し、奥義を窮めた経験豊かな麺職人が、

  歴史と共に培った最高の技術で、極上の絡みと喉越しを再現したと謳う。

  独自配合した小麦粉を其の日の天候、気温、湿度を考慮し、毎日違う配合で製麺

  熟成させており、小麦の蛋白質等の成分に至る迄、細かく確認を行い、

  使用する水は季節に依って温度を変えており、茹でる直前迄空気に触れない様、

  専用の麺箱で保管し、忙しい時間帯でも常温に出す麺の数量を制限しているらしい。

  更に、茹で釜には温度を常に一定に保つ専用の検知器を設置しており、

  差し湯の量を一〇秒間一一〇~一五〇竓で徹底管理し、茹で釜の中の湯は常に、

  綺麗な状態に保たれており、茹でた後の湯切りは五回と決まっており、

  若し六回以上行った場合には、提供しないと言う拘りに、本当かよ!と疑ってみる。

  そして、何口か啜るに連れ、真ん中の「秘伝のたれ」が溶け出して来る。

  唐辛子を基本に三〇数種類の材料を調合し、何昼夜も寝かせた熟成ダレと言う。

  じんわりと辛味が浮かび上がって来て、味に変化が付けられる。

  叉焼は薄っぺらい物が二枚入っており、肩ロースを使用していると言う。

  博多ラーメンに関しては、叉焼は余り重きを置かないので諦めている。

  替え玉もせず、プースーも飲み干さず、逃げる様に出る日本生まれの日本人…。

「炭火焼肉 池田屋」【宮原】



◆「炭火焼肉 池田屋」【宮原】

 …昨晩。
  送り盆の此の日も、九連休の終わりが近付いている事を嘆き悲しみ、
  食事も喉を通らない心持ちだが、如何言う訳だか、痩せる気配が無い…。
  最後の二日は、大人しくヂッと過ごすより他無いので、九連休最期の催しにと、
  二月一〇日以来、半年振りに此方で焼肉を頂こう。
  痩せなくたって良いじゃないか、駄目人間だもの…。

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 ◎「樽生(エクストラコールド)」五二九円
 …予約した十八時半に到着し、席にヨッコイショーイチ。
  先ずはルービーを発注するが、「ヱビス」、「エクストラコールド」、
  「白穂乃香」の中から、一番チンカチンカな「エクストラコールド」で。
  限られた時間しか洋杯に存在する事は無く、限られた店舗でしか飲む事が出来ず、
  最先端の温度管理環境と専用機器が生んだ、氷点下の「スーパードライ」。
  専用の洋杯を使用し、事前に氷水で冷やし、開栓後二日以内の新しい樽詰を使用。
  そう言われちゃ、否が応でも美味しく感じられるわね。

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 ◎「センマイ刺し」七四五円
 …麦酒で喉も潤った所で、クーニーの前の繋ぎに摘みを発注しよう。
  前回、前々回と頂いている千枚が有ると言うので、透かさず発注。
  其の牛の第三胃袋は、胃壁が襞の様に幾層にも重なった独特な形をして、
  柔突起が何とも卑猥で、コリコリとした肉襞。
  酢味噌に唐辛子味噌を加えた物を塗して頂く。
  恥骨の裏側の膣壁を舌舐めずりするかの様な淫猥さが恍惚ものだ…。

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 ◎「ナムル盛り」六三七円
 …箸休めに和え物も頂いてみよう。
  菠薐草、膾、薇、萌やしの四種類。
  何処かの国の様に、何でもかんでも、発祥は我が国だ等と厚かましくないので、
  彼の国で生まれた物を、国産の食材で、日本人が拵えた物を美味しく頂く。

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 ◎「厚切り上タン塩」一七一七円
 …さて、さあ肉だ。
  初っ端は牛とデープキッス、熱いヴェーゼを交わすと決めている。
  謳い文句に、食感の良い厚切りの上タンで、焼き上がりを早くする為、
  隠し包丁を入れているとの事で、備長炭の炭火の上で丹念に焼き上げて行く。
  徐々に花が咲く様に切り込みが開き、表面は細かい脂の気泡がジヴジヴと、
  音を立て乍ら踊る様で、搾った檸檬を塗して頬張れば、何!?此の旨さは。
  表面はカリッと香ばしく焼き上がり、さっくりとした食感だが、
  中は半生に近い状態で、蕩ける軟らかさで、思わず、余計に馬鹿に成りそう…。

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 ◎「極上ハラミ」一七一七円
 …牛と情熱キッスを交わした後は、御決まりの横隔膜に取り掛かりたい。
  焼き肉に於いては、バラ肉は無くても良いが、腹身が無いのは困る。
  此れも、此方に御邪魔したら欠かせない逸品。
  霜降りで軟らかい和牛の腹身との事で、焼き過ぎない様に慎重に炙る。
  吃驚する程に軟らかく、歯の無いエンペラー吉田でも食べられるだろう。
  程好く入った脂は肌理細かく、座り小便して馬鹿に成りそうな程に旨い。

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 ◎「赤身ロース」一〇六九円
 …酒も「ヱビス樽生」、酎ハイへと替わり、肉も追加発注。
  もう歳なので、バラ肉は厳しいので、脂身の少ない赤身に限る。
  A五順位の赤身肉と言う事で、焼き過ぎると硬くなるので注意が必要。
  さっと炙って火が通って頬張れば、しっとりとした口当たりで、
  肉の旨味が凝縮され、肉肉しいのだが軟らかく、老人には持って来い。

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 ◎「上ミノ」八五三円
 …続いては、珍しい所で、此方では初めての「上ミノ」を発注。
  言わずもがなの牛の第一胃袋だが、余り頂く機会も無いのだが気紛れで。
  塩か味噌の用意と言うので、塩で御願いする。
  此れも焼き過ぎると硬くなるので、火が入った頃合いをヂッと見計らう。
  表面には隠し包丁が入れられてあり、シャキシャキとした軽快な歯応えだが、
  噛み切れないと言う事は無く、手の込んだ仕事が光る逸品。

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 ◎「厚切りハラミ」一〇六九円
 …白米を発注したので、其の御数代わりと成る肉として、通常の腹身を発注。
  最初の空腹の内に旨い、高級な肉を頂き、次第にプクマンに成って来ると、
  味は二の次なので、此れで十分。
  ジューシーで赤身の濃い国産の腹身と言う通り、「極上ハラミ」より、
  さっぱりとして、弾力も有るが、其れでも十分に軟らかく、御飯が進む。

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 ◎「上タン塩盛り」一三九三円
 …厚切りに続いて、通常のも頂いて置こう。
  タン下、タン先等、硬い部分を切除したと言う、良い場所らしい。
  見るからに、何とも卑猥で、生前、舌技に優れた牛だった事だろう…。
  焼き過ぎず、かと言って、若焼きではなく、絶妙な焼き具合を見極める。
  此れも又、焼き過ぎると硬くなるが、さっくりとして歯触りで、
  程好く脂も入り、稀少価値の有る軟らかい部位と言うのも頷ける。

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 ◎「冷麺」九六一円
 …すっかりプクマンに成ったので、〆るとしようかね。
  こうも暑いので、冷たい麺が喉の通りが良く、宜しいかと。
  麺は札幌から直送と言い、プースーは鶏ガラが基礎と成っており、
  生姜の風味が効いた物で、具は朝鮮漬け、胡瓜、ハム、玉葱。
  氷が融けて味が薄まってしまうのが難点だが、〆にはさっぱりして良い。

 麦酒二杯、酎ハイ四杯を頂き、無駄に精を付けて帰るポンコツおぢさん…。

「とんこつ鶏ガラ醤油 ばり嗎」【森林公園】

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◆「とんこつ鶏ガラ醤油 ばり嗎」【森林公園】

 ◎「嗎つけ」八二〇円

 …昨日。
  あんなに頼もしく、期待の星だった九連休も、最早、風前の灯火。
  吹けば飛ぶ様な心細さで、今日、明日の二日間を如何に有意義に過ごすか、
  慎重に考えようとするが、結局、何も決まらず、時間だけが過ぎて行きそう。
  今日は、より一層、狂った様な暑さらしいので、如何しようかしら…。
  さて、話は遡って金曜日。
  一日も取得していない有給休暇を宛がった為、此の日ものんびりと過ごす。
  家に居ても、只、無駄に暑いだけなので、自動車でふらっと出掛けよう。
  「ニッポン城めぐり」に於いて、東松山方面が未攻略の為、一〇時半に出立。
  勿論、昼御飯を狙っての事だ。
  東松山と言えば、「ジャンプ」から独立した「ラーメン 一心」が目当て。
  十一時半の開店の二〇分前に到着するも、駐車場には一台も無く可笑しい。
  八月の定休日は予め確認して来たので、間違い無い。
  調べてみると、何てこったい、昼の部は休業だと、一時間前に呟かれている。
  流石に其れは確認出来ないって…。
  気を取り直し、次の候補を目指そう。
  同じく「ジャンプ」出身で、二号店「中華そば ぎと家」から独立した、
  「ラーメン 一心」の弟弟子とも言うべき「中華そば 136」へ。
  此方も事前に、今月の定休日は調べてあり、此の日は昼の部だけの営業の筈。
  店に到着すれば、ん!?閉店ガラガラだ。
  貼り紙がされており、「臨時休業」の文字が目に入る。
  調べてみると、何てこったい、人手不足の為に臨時休業と呟かれている。
  もう、此処迄来ると、僕の此の持って無さ加減には惚れ惚れするわね。
  如何してこうも、遣る事、為す事、全部裏目なのか、清々しささえ感じる。
  本当、生まれて来た事が嫌に成るよ、全く…。
  もう候補が尽きたので、取り敢えず、城を攻略しに国道二五四号を北上しよう。
  一瞬、「はま寿司」でも良いやと思うも、糞餓鬼や馬鹿親が多そうなので回避。
  更に北上し、以前から其の存在だけは知って居たが、未訪の此方で妥協する。
  駐車場もがら空きで、すんなり駐車し、店内に入る。
  入るなり、食券を購入する様に促されるが、出入口付近に券売機は無く、
  良く見ると、何故か、店内中央、厨房前に設えられており、不思議な造り…。
  一先ず、食券を購入すると、今度は、食券は受付で渡す様に言われる。
  何だ!?病院の様な方式は。
  偶さか通った店員氏が食券を回収して呉れ、麺の大盛りが無料と言うので、
  折角なので御願いし、止まり木にヨッコイショーイチ。
  冷水を注ぎ、グイっと呷り、出来上がりをヂッと待つ。
  正午を廻ると、国道沿いと言う事も有り、次から次へと客が押し寄せる。
  何だかんだ、流行っているのだろう。
  さて、一〇分程でつけ麺が配膳される。
  先ずは麺の上の叉焼、麺麻、葱をつけ汁に移したら、麺を手繰って啜ろう。
  以前は和歌山ラーメンと謳って居た様に記憶しているが、今は違う様だ。
  とろみが有り、丸で、ローションプレイをしているかの様な口当たり。
  豚の背骨、鶏ガラ、鶏紅葉、香味野菜等、特製大釜で八時間以上、
  じっくり煮込み続け、一時も休まず灰汁を取り続け、一度の温度に気を配り、
  素材本来の旨味を極限迄引き出した、癖の無い最強の豚骨スープと言う能書き。
  此れに魚粉が加えられ、言うなれば、濃厚魚介豚骨。
  麺は「店内完全自家打製麺」を謳っており、製麺室は何処かと見回すと、
  以前は客席だったであろう一画に、無理矢理設えた場所に製麺機が。
  色々と強引に改装しているのね…。
  其の麺はと言うと、白滝を思わせるやや透き通った物で、つるつるした多加水麺。
  具の叉焼は及第点で、他には麺麻と葱。
  最後はつけ汁を飲み干し、店内は何時しか満席なので、とっとと御暇する。